人は新しいことをする時に
恐れや不安を抱えることが多い
以前、失敗したことに再挑戦する時も
恐れや不安を感じる
時には
この恐れや想像は
新しいことにチャレンジする時に
邪魔をすることがある
しかし
自分を守るという意味では
この恐れや不安は大切な役割がある
恐れという感情がなければ
高いところからジャンプして
怪我をするかもしれない
不安がなければ
危険な所にどんどん進んでしまいかねない
だから
恐れや不安というのは
生存のため
自分の存在を守るためにも
大切な機能なのかもしれない
だからこそ
社会の中で人と接していく時も
恐れや不安という感情を抱いてしまうと
自己防衛を働かせるのだろう
その自己防衛したいという思いは
心に鎧を作り出す
その鎧は
自分を過大評価したり
自分の欠点を隠したり
亀の甲羅のように身を隠す「匿名」
という機能を備えるかもしれない
時には
自分を守るために
剣というアイテムを手にして
自分が攻撃される前に
相手を攻撃してしまうこともあるだろう

自分が優位に立とうとして
相手を批判したり中傷したり…
しかし
鎧や剣というアイテムに頼りすぎると
恐れで萎縮している自分や
不安に苛まれている自分を
直視するのを避けるために
匿名という立場を利用して
特定の人を誹謗中傷し
心の鬱憤を晴らしてしまうかもしれない
でも
その鎧と剣を手放したら
後に残るのは何だろう?
そして
その恐れや不安は一体何なのだろうか?
恐れや不安は想像だ
現実ではない
「想像」とは
①実際に経験しないことやできそうにないことを心の中で思い浮かべること
②既知の事実や観念を材料として新しい事実や観念を作る働き
(旺文社「国語辞典第九版」より)
同じ出来事に遭遇しても
想像という心の反応は人それぞれ
例えば、小学生の頃
クラス全員の前で
挙手して発表する場面では
自信に満ちて発表する人
緊張しながらも発表する人
恥ずかしながらでも手を上げる人
失敗を恐れて手をあげない人
人前で話すことが不安で手をあげない人
など様々だ
現実はただ
「発表のために挙手する」
ということであり
恐れや不安は想像
失敗するかもしれない
笑われるかもしれない
間違うかもしれない
どもってしまうかもしれないなど
「〇〇かもしれない」
という想像でしかない
これまでの体験や経験などから
結果を想像するのかもしれないが
過去と現在は同じではない
似たような出来事があったかもしれない
しかし
時間も経過しているし
色々と経験を重ねているので
過去と現在は違う
過去のことから想像する必要はない
恐れや不安は想像
想像は現実ではない
そのことに気づいた時は
鎧と剣を捨てる時
鎧がなくて不安だったら
経験という負荷をかけて鍛えていこう
今回 伝えたいメッセージは
恐れや不安は心に鎧をまとわせる
自己防衛のための
先制攻撃をするために
剣も手にしてしまうかもしれない
しかし恐れや不安は
想像からくるもの
現実には起きていない
そのことに気づいたら
心の鎧と剣は捨てて
経験という負荷をかけて
心を鍛えよう